結婚式ってどういう風に進んでいくの?
結婚式でBGMが必要なシーンってなにがあるの?
このシーンってどういう意味があるの?
進行が分からない・BGMは何がいいかわからない…
結婚式を行うにあたって、最初はわからないことだらけですよね。
そんな悩みを音響オペレーターの目線で解消していきます!
今回は、結婚式での重要なシーンの進行と、そのシーンでのおすすめBGMの紹介です。
こんにちは、音響オペレーターのうちぼりです。
- 結婚式やライブハウスでの音響を10年経験
- これまでお手伝いしたカップルは1000組以上
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結婚式の進行
結婚式当日は、その日まで練り上げた進行をもとに進んでいきます。
進行には細かいものから重要なものまでたくさんありますが、その中でも結婚式の場面としてしっかり作り上げたいものを「シーン」と呼びます。
そういったシーンにはBGMをかけて場面づくりをしていきます。
実際の結婚式に向けた打合せではこういったシーンにどんなBGMをかけるかというものを話します。
今回は結婚式のシーンの内容と、そのシーンでのおすすめBGMについて見ていきましょう!
入場
文字通り結婚式の幕開けとなる重要なシーン。
会場の大きさや雰囲気、入場する場所や仕方など、シーンをイメージするにあたって考えなければいけないポイントは沢山ありますが、新郎新婦のお二人がその日の主役であることをしっかり意識することが一番大事です。
また、ここで選ばれる曲は他のシーンに比べてゲストの印象に残りやすいです。
なので2人の事を表すような名刺代わりのBGM、または2人が作ろうとするパーティーのテーマを作る曲選びが良いでしょう。
入場シーンのおすすめBGM
・緑黄色社会 – Mela!
THE FIRST TAKEにも出演した邦ロックバンド、緑黄色社会のMela!です。
CMソングとして起用されていたこともあるのでご存じの方も多いと思います。
曲調が明るく盛り上がりのある曲の為、ワイワイとした結婚式を考えている方におすすめです。
-こんな僕も君のヒーローになりたいのさ-
-抱えないで信じて頼ってほしいんだ-
といった相手のことを想った歌詞が印象的で、結婚式で使いやすい曲となっています。
・安室奈美恵 – Just You and I
平成の歌姫、安室奈美恵のJust You and Iです。
ドラマの主題歌でもあり、安室奈美恵最後のシングル曲であるため、知名度も高いかと思われます。
ここからの未来をあなたと共に生きていきたいという内容のため、結婚式にとても向いている曲です。
ストリングスを用いた壮大で明るい曲調が特徴的です。
入場だけでなく、お色直し入場や退場まで、幅広く使える曲になっています。
・Bruno Mars – Just the Way You Are
King of R&BであるBruno MarsのJust the Way You Areです。
結婚式では定番の入場曲になっています。
歌詞の内容も女性を褒めちぎるものとなっていて、ピッタリの曲です。
また、同じBruno MarsのMarry Youも定番の入場曲です。
入場シーンの詳しい選曲ポイントとおすすめBGM
ケーキ入刀
結婚式の序盤にあるこのシーン。
ここから先の結婚式の雰囲気作りに大事なシーンです。
幸せや豊かさの象徴という意味のあるウェディングケーキに共にナイフを入れるケーキ入刀シーンです。
ファーストバイトやサンクスバイトなど、ゲストも巻き込んでハッピーな雰囲気を作ることができるシーンでもあります。
結婚式の中でも最も会場のテンションが上がるシーンになります。
ケーキにナイフを入れてたり、食べさせあいをしてるシーンを見ると、こっちまでハッピーな気分になりますよね!
乾杯
ゲストと共にグラスを持ち、一斉に祝杯を挙げる乾杯シーン
結婚式のコース料理がスタートするシーンです。
結婚式始まりの合図であるシーンであるとともに、ケーキ入刀と並んで雰囲気作りに大事なシーンです。
おしゃれな洋楽を選ぶとシックな雰囲気になりますし、勢いのある曲を使うと明るく弾けるような雰囲気になるので、作りたい雰囲気を考えて選曲すると良いでしょう。
ケーキ入刀・乾杯シーンのおすすめBGM
・sumika – MAGIC
近年の結婚式で流される邦ロックアーティストの代表格、sumikaのMGAICです。
明るく弾けるような曲が多い人気バンドで、MAGICもイントロからパッと弾けるような始まり方の曲です。
ケーキの入刀シーンや乾杯のシーンでイントロから曲を流し始めるのがおすすめです。
sumikaの曲は様々な曲が様々なシーンで使いやすく、Loversや10時の方角、Familia、「伝言歌」なども結婚式でおすすめの曲です。
・星野源 – 恋
2021年5月に新垣結衣さんとの結婚を発表し、「逃げ恥婚」で話題の星野源の恋です。
ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」の主題歌として使われた曲で、知名度もかなり高く、ゲストの方もわかりやすい曲です。
発表当初から結婚式でよく使われる曲ではありましたが、逃げ恥婚の影響でまた人気が出ている曲です。
イントロから華やかに始まる曲のため、ケーキのシーンでも乾杯のシーンでもイントロから曲を流すのがおすすめです。
星野源の他の曲も使いやすく、SUN、Family Song、創造なども結婚式では使いやすいです。
・Maroon 5 – Sugar
世界で最も売れたアーティストのひとつである、Maroon 5のSugarです。
結婚式では定番中の定番で、シーンを問わず使えます。
ケーキのシーンではタイトルのSugarとも相まって非常に合います。シーンの始まりにイントロから流しても良いですし、ケーキ入刀シーンでサビから流しても良いでしょう。
サビでしっかり盛り上がりがあり、パッと曲が始まるため乾杯のシーンでも使いやすく、サビから流すのがおすすめです。
オーソドックスからワイワイした結婚式まで、幅広い雰囲気に合うため、どなたにでもおすすめできます。
同じMaroon 5のSunday MorningやMemoriesなども結婚式でおすすめの曲です。
ケーキ入刀・乾杯シーンの詳しい選曲ポイントとおすすめBGM
中座
結婚式の折り返し地点で、お色直しの為に一度退場する中座シーン。
新郎新婦のお二人で退場するのか、またエスコート役をゲストにお願いするのかなどのポイントを決めて、しっかりイメージするのが大事です。
中座シーンはスピーチや余興に並ぶ、新郎新婦の身近な人をゲストに紹介できるシーンでもあります。
紹介したい人によって選曲も変わってきます。
ただし、BGMがメインのシーンではないため、困ったら定番の曲をかけるのが良いでしょう。
中座シーンのおすすめBGM
・YUKI – 歓びの種
2021年4月に新アルバムを出したYUKIの歓びの種です。
「そばかす」や「くじら12号」で有名なJUDY AND MARYのボーカルとしても有名なアーティストですね。
ストリングスを使った壮大な雰囲気の曲で、ゆったりめの曲調なので歩きやすいと思われます。
同伴者がどういった人でも使いやすく、壮大な雰囲気で中座したい方におすすめの曲です。
・荒井由実 – やさしさに包まれたなら
荒井由実(松任谷由実)のやさしさに包まれたならです。
魔女の宅急便のEDテーマとして使用された曲で、優しく懐かしい曲調が特徴です。
万人が懐かしく感じる曲といっても過言ではなく、長く一緒に暮らした兄弟や両親などと共に中座したい方におすすめの曲です。
・Randy Newman – You’ve Got a Friend in Me
Randy NewmanのYou’ve Got a Friend in Meです。
トイストーリー全編での主題歌として使われた曲なので知名度はかなり高いかと思います。
邦題では「君はともだち」というタイトルで、友人と共に中座シーンを歩きたい方におすすめの曲です。
この曲も含めてディズニーのアニメや映画で使われた曲は結婚式で非常に使いやすい曲が多く、おすすめです。
中座シーンの詳しい選曲ポイントとおすすめBGM
お色直し入場
2度目の入場で2着目の衣装をお披露目するお色直し入場シーン。
最初の入場シーンと差別化するために雰囲気を変えたり、入場口を変えることもよくあります。なので、どこから、どのように入場するのかをしっかりイメージすることが大事です。
入場シーンに並び印象に強く残るシーンなので、思い入れのある曲を選ぶのも良いでしょう。
また、テーブルラウンドや演出シーンなどに繋げることも多いので、どのように次のシーンへ移っていくのかも考えておきましょう。
お色直し入場シーンのおすすめBGM
・Official髭男dism – 115万キロのフィルム
近年の結婚式で最も使われるアーティストといっても過言ではない、Official髭男dismの115万キロのフィルムです。
曲の知名度も高く、曲の構成も分かりやすいので非常に使いやすい曲です。
貴方との人生を映画にしようという曲で、テーマも良く、お色直し入場だけではなく退場やエンドロールにも良く使われる曲です。
同じOfficial髭男dismのI LOVE…やSWEET TWEETも結婚式でおすすめの曲です。
・Rake – 100万回の「I Love You」
告白ソングとしても広まった、Rakeの100万回の「I Love You」です。
2011年に大ヒットし、映画の主題歌やCMソングとしても起用された曲で、サビの歌詞やメロディーを聞いたことがある人はとても多いのではないでしょうか。
タイトルやサビの
-「愛してる」の言葉じゃ足りないくらいに君が好き-
というストレートな歌詞が良く、盛り上がりもあるのでどなたにでもおすすめできる結婚式BGMです。
別バージョンとしてFUKIやfumikaといった女性シンガーのカバーもあるのでそちらも是非聞いてみてください。
・Beauty and the Beast – 美女と野獣
ディズニーの美女と野獣から、Beauty and the Beastです。
かなりしっとりした曲調でお色直し入場の曲としては人気の高い曲です。
デュエット曲なので、入場口が2か所以上ある会場で、新郎が先に登場して後から登場する新婦を迎えに行くシンデレラ入場にもおすすめです。
アニメ版や実写映画版、カバー版など様々なバージョンがあり、それぞれ少しずつ雰囲気が違うので聞き比べてみると良いでしょう。続く演出シーンでバージョンを使用するのもおすすめです。
お色直し入場シーンの詳しい選曲ポイントとおすすめBGM
テーブルラウンド・演出
結婚式での盛り上がりになる演出シーンやテーブルラウンド。
様々な種類があり、それぞれ雰囲気や意味合いが異なります。
作りたい結婚式の雰囲気をイメージして考えるのが大事です。
様々な演出やテーブルラウンドがあるので、詳しくはコチラをチェックしてください!
テーブルラウンド・演出シーンのおすすめBGM
・RADWIMPS – スパークル
日本の人気ロックバンドRADWIMPSのスパークルです。
話題になった映画「君の名は。」のテーマ曲の1つでもあり知名度も高い曲です。
しっかりとリバーブの効いたサウンドは壮大で幻想的な雰囲気があり、しっかりと盛り上がりもあるのでとてもおすすめです。
・いきものがかり – 気まぐれロマンティック
数々のタイアップ曲を手掛けるいきものがかりの気まぐれロマンティックです。
ドラマの主題歌に起用されていたので知名度は高い曲かと思われます。
金管楽器(ブラス)を用いた華やかで明るい曲調が明るく盛り上がる演出シーンによく合います。
・Ed Sheeran – Thinking Out Loud
Shape of Youで知られるEdSheeranのThinking Out Loudです。
クリーンギターの優しく甘い音色から始まる曲で、盛り上がりも激しすぎないので演出シーンに合います。
また、結婚式での定番曲の1つなので、他のシーンにもおすすめです。
人気演出・テーブルラウンドの紹介とおすすめBGM
手紙朗読
結婚式の結びとなる手紙朗読のシーン。
両親への想いを届ける重要なシーンとなります。また、手紙を読み終えると、続けて記念品贈呈のシーンとなります。
手紙朗読シーンのおすすめBGM
・中島みゆき – 糸
日本を代表するシンガーソングライター、中島みゆきの糸です。
結婚を祝して作られた楽曲で、結婚式では世代を問わず使われる定番曲となっています。有名なので聞き流しやすく、手紙のシーンで特におすすめです。
・Bette Midler – The Rose
ハワイ出身で女優や映画監督でもあるアーティスト、Bette MidlerのThe Roseです。
映画の主題歌として作られた楽曲で、日本でもドラマの主題歌に起用されました。
ピアノの弾き語りをメインとした優しく綺麗な曲で、朗読をしている後ろで流していても、いい意味で聞き流せる曲となっています。
手紙朗読シーンの詳しい選曲ポイントとおすすめBGM
花束・記念品贈呈
結婚式では手紙朗読と並ぶ感動シーンである記念品贈呈のシーン。
両親へ渡す記念品は花束に限らず、近年ではブートニアやウェイトベアー、ウェイト米、子育て感謝状など様々です。
また、結婚式の中で1,2を争うくらい曲を聞かせられるシーンなので、メッセージ性のある曲をより伝えやすいシーンなっています。
花束・記念品贈呈シーンのおすすめBGM
・Superfly – 愛をこめて花束を
力強いボーカルで人気があるSuperflyの愛をこめて花束をです。
テレビドラマの主題歌にも使われた曲で、結婚式の定番曲となっています。
ストリングスを使った壮大な曲調と、ストレートな歌詞、力強いボーカルが特徴的で、結婚式でとても使いやすい曲です。
「愛をこめて花束を」のタイトル通り、記念品贈呈、特に花束を両親へ贈るシーンにはぴったりの曲です。
・福山雅治 – 家族になろうよ
日本の俳優かつシンガーソングライターである福山雅治の家族になろうよです。
結婚情報誌ゼクシィのCMソングやバラエティ番組のイメージソングに起用された曲なのでご存じの方も多いかと思われます。
-いつかお父さんみたいに大きな背中で
いつかお母さんみたいに静かな優しさで
どんなことも越えてゆける家族になろうよ-
という、自分の父や母が築いてきたような家族になろうよという意味の歌詞ですが、今までそれを見てきたよ、ありがとう。これからは二人を目指して頑張るよ。といった意味を込めて曲を流せるのでおすすめです。
・Blue – The Gift
イギリスのR&Bグループ、BlueのThe Giftです。
槇原敬之が提供した曲で、のちに僕が一番欲しかったものというタイトルでセルフカバーされています。
槇原敬之らしい優しい曲調で、結婚式では定番曲となっています。
端的に言うと、周りの人を幸せにした時の笑顔こそ僕が一番欲しかったもの、という内容の曲のため、両親だけでなくゲストへの感謝の気持ちをこめて曲を使うことも出来ます。曲の意味自体は日本語版と大差はありません。
花束・記念品贈呈のシーンだけでなく、退場シーンやエンドロールなどにもおすすめです。
花束・記念品贈呈シーンの詳しい選曲ポイントとおすすめBGM
退場
結婚式での結びとなる退場のシーン。新郎の父親や新郎の挨拶を終えて退場するシーンとなります。
退場後はゲストにエンドロールを見てもらってお開きとなるので、新郎新婦がいる中で流れる最後のBGMとなります。
新郎新婦が退場するまでの間流れるBGMなので再生時間は短いのですが、ゲストの印象に残りやすいシーンでもあります。
退場シーンのおすすめBGM
・Never Young Beach – 明るい未来
近年人気の4人組バンド、never young beachの明るい未来です。
CMソングとしても起用されたので聞いたことがあるという人も多いかと思われます。
「明るい未来の話」という分かりやすく前向きな歌詞から始まるので思わず会場の雰囲気も緩ませることができます。
どこかオールドでラフな曲調になっていて、ここまでの結びのシーンで掛かってきた曲の曲調とはギャップがつくので、会場を緩めて明るい雰囲気を作ってくれるのでおすすめの曲です。
・高橋優 – 明日はきっといい日になる
秋田県出身の通称リアルタイムシンガーソングライター、高橋優の明日はきっといい日になるです。
この曲もCMソングとして起用されたので聞いたことがある方も多いかと思われます。
曲が始まってすぐのパートから、明るく前向きな希望の歌ということがわかりやすく、会場の雰囲気も作りやすいのでおすすめの曲です。
同じ高橋優の他の曲として、生れた理由や福笑い、あなたとだから歩める道なども結婚式では使いやすいです。
・Earth, Wind & Fire – September
アメリカのファンクバンド、Earth, Wind & FireのSeptemberです。
50秒からのサビを聞いたことがある人も多いかと思われます。
1978年発売の古い曲ですが、もっとも代表的なディスコソングの1つともいわれ、映画「ナイトミュージアム」のエンディングや「最強のふたり」のオープニングにも起用された曲です。
ディスコソングなだけあり、明るくファンキーでノリの良い曲調が特徴的です。締まった雰囲気の結びのシーンを緩ませるにはおすすめの曲です。
Septemberという曲名なだけあって9月の事を歌った曲なのですが、正確には12月に9月の事を歌った曲になっていて、秋から冬にかけての新郎新婦にもおすすめしている曲です。
Justin Timberlakeがカバーしたバージョンなどもあるので、聞き比べて選ぶと良いでしょう。
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